大阪府の南東部、万葉集にも詠まれた二上山の西麓に位置する太子町は、飛鳥時代には蘇我氏の本拠地となり、わが国最初の官道である竹内街道が通じています。
沿道には蘇我氏の庇護を受けた多くの渡来人が住みつき、大陸文化の伝来地として栄えました。
そして太子町には聖徳太子御廟などの梅鉢御陵を中心に、多くの古墳が造られるなど、ロマン漂う歴史遺産が数多く残っています。
その、太子町の特産物で代表的と言えるのが、ぶどう・ワイン・ミカンです。
粂田ファームもそんな環境の中、ブドウ・ミカンの栽培と共に養蜂も営んでいます。
ミツバチ達は、毎日ファームの周りをストレスなく自由にのびのび飛び回っています。
日本ミツバチに比べて少し体が大きく、ちょっぴり気が強いです。
でも、不思議な事に、沢山ある巣箱ごとに蜜蜂の性格が違うのです。
気の強いミツバチが多い巣箱、大人しい性格の子が多い巣箱という様に個体差が有ります。
観察していると面白いです。
私は以前「虫」が大嫌いで、まして蜂ともなると叫びながら逃げ回っていた程です(笑)。
でも、養蜂と出会い、蜜蜂を育てるうちにあんなに怖くて嫌いだったミツバチが今は可愛く思います。不思議ですね。
そんな可愛いミツバチを、時々スズメバチが襲って来ます。
でも西洋ミツバチは反撃する事は有りません。ただ、逃げ惑っているだけなのです。
ですから、翌日巣箱を見に行くと、ミツバチ達が全滅って事も珍しくありません。悲しいです。
その為、スズメバチが巣箱に入って来られない様に細工をしたり、まめに巣箱を見に行ってやらなければなりません。
色んな障害を乗り越えて、それでも健気に蜜を採りに行き巣箱に戻ってくるのです。
はちみつを作る量が多いのが特徴です。
日本の自然の中で生息していて西洋ミツバチに比べて体は小さく、性格は全体的に穏やかです。
私達養蜂家は、野山からミツバチを捕獲して巣箱で飼うのですが、西洋ミツバチと違い、長い間、自然の中で生きていた為に、巣箱で飼っていても気に入らないと直ぐに放棄して出て行ってしまうこともあります。
養蜂を始めた頃は、朝はブンブンと巣箱で働いていたのに、夕方に見に行くと、一匹も居なかった・・・って事がありました。
理由は幾つかあるのですが、自分達で出て行って新天地を求めて飛び出してしまうのです。
日本ミツバチもスズメバチに襲われます。
もし、スズメバチに襲われたら、皆で一丸となって撃退しようと頑張ります。
大勢のミツバチ達でスズメバチを包み込むように囲み、羽ばたく事で熱を発し、焼死させてしまうのです。
自分の体の何十倍も有る大きなスズメバチをやっつけてしまうなんて流石に自然の中で生息しているだけあって勇敢です。
巣を守る根性は凄いです。
ただ、余り何度もスズメバチが襲ってくるとなると、「この巣箱は危険だ」と判断して、安全で安心して子育てが出来る新天地を求めて巣箱を放棄して出て行くのです。
これが、先にお話した巣を離れる理由の一つでもあります。
ただ、自然界での住処が減少している事もあって年々その個体数が減ってきています。
養蜂家の力で、昔から日本の風土になじんで生きてきた日本蜜蜂を守っていきたいものです。
粂田農園のハチミツは、果樹園を営む絶好の環境の中で営まれていますが、
ミツバチの為に、園内のミカンの栽培にも気を使い、ワックス剤や防腐剤など一切使用していません。
収穫の時期になると沢山の方が、味が濃く、酸味と甘みのバランスが絶妙なミカンをお求めになられる程です。
自分が口に出来ないものは提供できない!「安心・安全な物を」をモットーにしています。
こまめに管理して愛情たっぷりで育てるミツバチ達は、まるで恩返しかの様に上質な蜂蜜を沢山作ってくれます。
その一部「ミツバチのおすそ分け」を皆様にも是非味わって頂きたいと思っています。
秋が深まり冬になると、ミツバチ達は蜜を集めに行かなくなります。
通常は冬の間は砂糖水を餌として与え冬を越させるのですが、それは冬前までに貯めこんだハチミツを巣箱からすべて取り上げてしまうので、ミツバチ達の食べ物が無くなるからです。
でも粂田ファームでは、最後のハチミツは冬の間のミツバチ達の食べ物として全てを取り上げる事はせず、春まで必要な蜜を残してやります。
常に純粋な蜂蜜を提供したいからです。
粂田ファームのハチミツはご贈答・引き出物などにもご利用頂いていますが、ケイティーの拘りで、瓶にも気を使っています。
国産の可愛い瓶に詰めて、ちょっと可愛い、オシャレなお土産にも喜ばれる形の瓶です。
穴の開いた取っ手部分にリボンを結べば、包装紙など無くてもそのままプレゼント出来ます。
はちみつを食べ終わった後の瓶は、アクセサリーや、エアープランツを入れて、アイデア次第で使い道色々です。
粂田ファームでは現在、4種類のハチミツを扱っています。
お好みに合わせてお召し上がり下さい。
粂田農園の蜂蜜は第十二回大阪はちみつ品評会において優良賞をいただくなど数多くの場所で評価されています。
さらっとしていて癖が無く、モーニングやティータイムでもお使いいただける蜂蜜となっております。